争点不明だった2013年のさいたま市長選挙

2013年のさいたま市長選挙は、前回の相川体制対反相川のようなわかりやすい構図にはならなかった。
唯一わかりやすい政策を表に出していたのは吉田氏だけで、それ以外の候補者は市長になってどうしたいのかが不明瞭なまま選挙戦が終了した。
しっかりと政策を比較検討して候補者選びをしたい方にとっては選択が難しかったのではなかろうか。

実質的に現職の清水氏と、夏の参議院議員選挙への勢いを付けたい自民党の長沼氏という構図にはなった。
そもそも、清水氏は元自民党で、前回の選挙では当時勢いのあった民主党の応援を得て当選したが、今回は民主党の情勢が悪いことなどから、市民党を掲げた事から民主党からのはっきりとした推薦などを得なかった。一方の自民党は自民党政権に取り戻すとか、安倍政権人気(なのかどうか不明だが)にあやかったような選挙戦を展開していた。長沼氏の選挙ポスターは安倍首相との2ショットだ。

しかし、民主党支持者の多くは清水氏に投票し、自民党支持者の少なくない部分も清水氏に投票したようだ。

自民党としては、旧大宮、旧浦和、市議団と県議など各種の対立があった物の、念願の統一した候補者を選出できた。
しかし、有権者には表向きうまくやっているが、裏ではいろいろとある候補者選びだったことは見抜かれており、自民党支持者でも長沼氏の支持は広がらなかった。
そもそも長沼氏は、自民党本部の決定によって選ばれたが、ここで何があって選ばれたのか不明なまま。万が一当選したとしても長い間しこりを残すことになるだろう。

清水氏が4年前に選ばれたのは、旧相川体制からの決別という意味が大きかったが、とりたてて結果を出しておらず、今後もどのような政策をしていくのか未知数。

結果がどうなるのかはこの後の開票ではっきりする。
誰が市長に選ばれるにせよ、124万を超えるさいたま市民と周辺地域の発展と幸せに向けて頑張っていただきたいところだ。

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