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2009年のさいたま市長選挙、独立系候補の状況

2009年のさいたま市長選挙では一部地域でのみ知名度の高い候補者が、一部地域で得票を伸ばすという状況があった。

当時前さいたま市議の日下部伸三氏で、自民党系候補で旧大宮市長の新藤享弘氏の支持があった物の、日下部氏の投票数は地元西区を中心とした物だった。

西区 16.66%
北区 5.45%
大宮区 5.34%
見沼区 1.79%
中央区 2.46%
桜区 1.50%
浦和区 1.46%
南区 1.30%
緑区 1.12%
岩槻区 1.34%
合計 3.38%

当日有権者数での投票率

西区の実際の投票数
有権者数 66928
松下裕 2167
清水勇人 8148
中森福代 2920
相川宗一 3732
高橋秀明 1695
日下部伸三 11149

西区の政党別投票率
日本共産党 3.24%
民主党 12.17%
自由民主党(日下部氏以外) 12.47%
日下部氏 16.66%

西区ではトップ当選するも、他の区での支持がないため結果的に落選した。

2009年のさいたま市長選挙の相川氏と反相川氏の自民党系の状況

2009年のさいたま市長選挙では自民党系が4つに分裂した。この中で、相川氏と反相川氏にわけることができる。

相川宗一 vs 中森福代、高橋秀明、日下部伸三

という構図だ。

有権者数における投票数の割合は以下の通り。

旧大宮市
相川宗一 5.31%
反相川 15.48%

旧浦和市
相川宗一 14.23%
反相川 10.75%

旧与野市 旧岩槻市
相川宗一 12.01% 12.95%
反相川 11.57% 11.27%

合計
相川宗一 10.36%
反相川 12.76%

実際は反相川の票の一部は清水勇人氏にも流れているので、単純化はできない。

2009年さいたま市長選挙の政党推薦別の結果

2009年に行われたさいたま市長選挙は地域、支持政党などによって結果が異なっている。

立候補者は以下の6名

松下裕 日本共産党系
清水勇人 民主党系だが、2009年2月までは自民党。2009年の選挙では、後のみんなの党からも推薦を受け、民主党埼玉県連の指示を受け衆議院埼玉5区(大宮など)の枝野幸男が選挙対策本部長になっている。
中森福代 自民党系
相川宗一 自民党系
高橋秀明 自民党系
日下部伸三 自民党系

これをまとめると
日本共産党系 松下裕
民主党 清水勇人
自民党系 中森福代、相川宗一、高橋秀明、日下部伸三
となる。

2009年の選挙結果を政党別にすると次のようになる。

当日有権者数 953436人
政党 投票数 有権者に占める割合
日本共産党 27,448 2.88%
民主党 155,966 16.36%
自民党 220,453 23.12%

2009年の選挙では自民党系の得票数の方が多かったが、4つに分裂したため、民主党系の清水氏が当選。
2013年の選挙では自民党系は最終的に長沼氏に一本化している。