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さいたま市長選挙で現職の再選は自民党の敗戦ではない

2013年のさいたま市長選挙で現職の清水氏が再選した。
前回の選挙で民主党から推薦を受け、今回は民主党の情勢が悪いことなどから市民党を掲げていた清水氏。自民党は(民主党から)取り戻すなどとして、自民党の大物が応援に駆けつけた物の結果に結びつかなかった。

自民党としては、夏の参議院議員選挙への勢いを付けたかったところだが、それもできなかった。

しかし、単純に自民党が負けたわけではなく、この地域独自の問題が解消されていないことがはっきりとしただけだ。

支持政党別の投票では、自民党支持者の4割程度が清水氏に投票するなど、自民党支持者自体が一枚岩になっていない。
また、無党派層の多くも清水氏に投票したようで、2012年末の自民党の勢いなども響いていないように見える。これは今後の選挙の参考になるだろう。

そもそも、さいたま市は自民党自体が一枚岩になっていない。
さいたま市では旧浦和と旧大宮の対立があり、市議団と県議との対立もある。

この対立の結果、紆余曲折があり密室で自民党本部により候補者が長沼氏になり、一時は事実上の選挙活動も行っていた候補者が降りるなど、自民党系の候補者がようやく一本化された。
従来の選挙戦では自民党だけで複数出馬しており、これが一本化されたものの、自民党系の票も一本化されることなく、旧浦和系で県議系の候補者では実際の票にはつながらなかった。

一般的に現職が有利な地方政治で、清水氏は早期に出馬表明、さらに政党色を排除。自民党がやりたかった自民対民主という対立にもならないなど、選挙の戦い方自体を間違えたという部分はある物の、古くから続く自民党内での対立が尾を引いた結果といえるだろう。

さいたま市市長選挙の事前審査の状況

さいたま市の市長選挙が2013年5月に行われるが、その事前審査が4月18日と19日に行われる。
事前審査とは、告示日前に書類の不備をチェックする物で、立候補予定者は確実に立候補書類を提出できるように行うのが一般的。

18日には清水勇人氏、長沼威氏が事前審査を受けた。
19日には吉田一郎氏、中森福代氏、大石豊氏が審査を受けた。

さいたま市長選挙における立候補予定者の事前審査受付状況について

3月19日の立候補予定者説明会に主要5陣営などが出席

2013年5月のさいたま市長選挙の立候補予定者説明会が3月19日に開催された。

各紙の報道によると、すでに立候補表明をしている吉田一郎市議、清水勇人市長陣営の他、立候補を模索している中森福代氏、自民党、共産党などの「みんなのさいたま市をつくる会」など主要5陣営が出席したもようだ。

選挙:さいたま市長選 自民本部、長沼氏推薦へ 県連、週内にも出馬決定 /埼玉 毎日新聞
さいたま市長選 長沼県議が出馬へ 東京新聞

さいたま市長選挙の立候補予定者説明会の出席者について

自民党の市長候補者をめぐるゴタゴタをZAKZAKが紹介

2013年5月に行われるさいたま市長選挙では1月から3月にかけて、自民党の県連と市議団が対立している。
これは前回の選挙などでも繰り返してきたことで、前回は民主党の勢いもあって、自民党系はゴタゴタの末に敗北したが、今回も自民党はゴタゴタが続いている。

この件について2013年3月6日付、ZAKZAK(夕刊フジ)で紹介しおり、そのなかで自民党の県連顧問かつ市議団最高顧問、松永光元蔵相の「非民主的な決定だ。これを許せば、安倍晋三政権のダメージになりかねない」という発言も紹介している。

自民ドタバタ さいたま市長選 市議団、埼玉県連と擁立候補めぐり意見対立

中森福代氏が2013年の市長選に出馬へ

元衆院議員で2005年と2009年のさいたま市市長選挙に出馬した中森福代氏が2013年5月のさいたま市長選挙へ出馬すると読売新聞が2013年2月25日付で報じた。
「賛同してもらえるのであれば、身を粉にして、やっていく自信はある」と会合で話したといい、700以上の団体から出馬の要請を受けているという。

さいたま市長選、中森福代・元衆院議員が出馬へ