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さいたま市長選挙で現職の再選は自民党の敗戦ではない

2013年のさいたま市長選挙で現職の清水氏が再選した。
前回の選挙で民主党から推薦を受け、今回は民主党の情勢が悪いことなどから市民党を掲げていた清水氏。自民党は(民主党から)取り戻すなどとして、自民党の大物が応援に駆けつけた物の結果に結びつかなかった。

自民党としては、夏の参議院議員選挙への勢いを付けたかったところだが、それもできなかった。

しかし、単純に自民党が負けたわけではなく、この地域独自の問題が解消されていないことがはっきりとしただけだ。

支持政党別の投票では、自民党支持者の4割程度が清水氏に投票するなど、自民党支持者自体が一枚岩になっていない。
また、無党派層の多くも清水氏に投票したようで、2012年末の自民党の勢いなども響いていないように見える。これは今後の選挙の参考になるだろう。

そもそも、さいたま市は自民党自体が一枚岩になっていない。
さいたま市では旧浦和と旧大宮の対立があり、市議団と県議との対立もある。

この対立の結果、紆余曲折があり密室で自民党本部により候補者が長沼氏になり、一時は事実上の選挙活動も行っていた候補者が降りるなど、自民党系の候補者がようやく一本化された。
従来の選挙戦では自民党だけで複数出馬しており、これが一本化されたものの、自民党系の票も一本化されることなく、旧浦和系で県議系の候補者では実際の票にはつながらなかった。

一般的に現職が有利な地方政治で、清水氏は早期に出馬表明、さらに政党色を排除。自民党がやりたかった自民対民主という対立にもならないなど、選挙の戦い方自体を間違えたという部分はある物の、古くから続く自民党内での対立が尾を引いた結果といえるだろう。

4月の臨時会は自民党の選挙対策?

さいたま市長選挙告示直前の4月24日、25日にさいたま市議臨時会が開催された。
http://www.city.saitama.jp/www/contents/1366011012837/index.html”>平成25年4月臨時会の日程

内容は「待機児童対策の保育園の面積基準緩和」などだったが、議案を提出した自民党が、民主党の継続動議に賛成し採決までは至らなかった。
平成25年4月臨時会 議員提出議案

これは、自民党の市長選挙選挙対策で清水市長を選挙活動させないようにするための物だったという。

奇妙な顛末と市長選挙:さいたま市議会臨時会からの一考(その1)

長沼氏が事務所開き

MSN産経ニュースによると、さいたま市長選挙に立候補している長沼威氏が4月8日事務所開きを行った。
選挙対策本部長には衆院埼玉15区の田中良生氏が就任し、衆参国会議員や県議、市議らも駆けつけ、自民、公明の挙党態勢をアピールしたとのこと。

田中氏は「4年前、『さいたま市から政権交代を』と自民党籍を抜いて政権交代の名の下に当選した」と清水勇人市長を批判したとのこと。
公明党県本部の福永信之幹事長も同じく清水市長を批判したとのこと。

事務所は
336-0027
さいたま市南区沼影1−1−12

最寄り駅は武蔵浦和と西浦和

長沼氏が事務所開き

長沼威氏が安倍首相と選挙用ポスターを撮影

時事通信などによる首相動向によると、さいたま市市長選挙に立候補した長沼威氏が、安倍首相と選挙用ポスターの撮影を行った。
2013年3月29日午後2時32分から同37分まで、自民党の石破茂幹事長、河村建夫選対委員長らが同席の中、安倍首相と参院選候補者らなどと写真撮影を行った。

時事通信 首相動静 2013年3月29日

長沼氏出馬の謎 クオリティー埼玉より

クオリティー埼玉が3月22日付で長沼氏出馬に関する記事を書いている。

読売新聞が3月18日に本部の推薦を受けられなかったため長沼氏が出馬断念したとの記事を書いているが、その翌日には自民党本部の推薦を受けられた。
参考記事 自民党本部の推薦を受け長沼威氏が市長選に出馬へ

この、一夜にして動向がひっくり返ったことを疑問視する記事で、いったいこの裏には本当は何があったのかが疑問としている。

長沼氏出馬の謎と疑問 クオリティー埼玉

また、その後(3月28日付)の記事でも

極わずかの県会議員が、県連会長の新藤氏(現・総務大臣)に強烈な運動を展開したようだ。一説によると一方でもまた、自民党の大物代議士が、浪人中の金子(善)氏の再起(参議院選比例区)のために、市長選出馬の意向を示していたさいたま市議・青羽氏に接触。青羽氏も断念、長沼氏の支援に急転回。長沼氏もあらためて出馬ということがまことしやかに伝えられている。

と、長沼氏の出馬の謎について書いている。

なんで わたしが東大に? なんで 長沼さんが市長選に? クオリティー埼玉

長沼氏が相川前さいたま市長の旭日中綬賞記念の会で出馬表明

Screen Shot 2013-03-28 at 11.54.35 AM

参議院議員の片山さつき氏(さいたま市出身)が、2013年3月21日に行われた相川前さいたま市長の旭日中綬賞記念の会で長沼氏が出馬表明したことを自身のブログに記載している。
具体的な内容は書かれていないが、自民党本部の推薦があって初めての正式な出馬表明となりそうだ。

http://satsuki-katayama.livedoor.biz/archives/7793274.html

長沼威氏が自民党が一丸となって戦うと表明

立候補表明した長沼氏だが、2013年3月23日付で自民党の分裂がないと表明している。

埼玉県議とさいたま市議は以前より自民党内での対立が激しかったが、2013年の市長選挙でもそれは続いている。
市長選挙での候補者選びでもそれは影響したため、新聞などでも報じられているが、市長選挙に立候補表明した長沼威氏は正式に立候補表明する4日前に次のように自分のWebサイトで表明している。

新聞等で自民党が分裂するなどいわれていますが一切そのようなことはありません。自民党の党本部、埼玉県連、国会議員、県議会議員、市議会議員が一丸となって戦っていきます。

Screen Shot 2013-03-27 at 7.11.45 PM
新聞報道等について

自民党本部の推薦を受け長沼威氏が市長選に出馬へ

自民党埼玉県連は同幹事長で県議の長沼威氏が、自民党本部の推薦を受けたことから2013年5月のさいたま市長選挙へ無所属で出馬する意向を3月19日までに固めた。
読売新聞の3月18日の報道では、非公開の県連役員会で「党本部として何も機関決定がないことが報告された」ことから推薦がないことで市長選への出馬を長沼氏は断念するとされていたが、党大会の前後に関係者が石破幹事長や河村党選対委員長などと面談し、党本部の推薦を取り付けたようだ。

埼玉新聞には長沼氏の発言として「時期的にぎりぎりの状態だが、形が整えば選挙になる。このゴタゴタで逆に(保守系関係者が)まとまってきている。市の発展のため一体となって戦う」と掲載されている。

一方で、自民党県連と対立構造にあるさいたま市の自民党市議団は青羽健仁氏の擁立を目指していた。党本部の推薦に従うという確認書を交わしていた関係で、青羽市の擁立は断念し、長沼氏を支援する構造になるようだ。

選挙:さいたま市長選 自民本部、長沼氏推薦へ 県連、週内にも出馬決定 /埼玉 毎日新聞
さいたま市長選、長沼氏が出馬へ 党本部推薦決定 埼玉新聞
さいたま市長選 長沼県議が出馬へ 東京新聞
さいたま市長選、自民県連幹事長が出馬断念へ 読売新聞

自民党の市長候補者をめぐるゴタゴタをZAKZAKが紹介

2013年5月に行われるさいたま市長選挙では1月から3月にかけて、自民党の県連と市議団が対立している。
これは前回の選挙などでも繰り返してきたことで、前回は民主党の勢いもあって、自民党系はゴタゴタの末に敗北したが、今回も自民党はゴタゴタが続いている。

この件について2013年3月6日付、ZAKZAK(夕刊フジ)で紹介しおり、そのなかで自民党の県連顧問かつ市議団最高顧問、松永光元蔵相の「非民主的な決定だ。これを許せば、安倍晋三政権のダメージになりかねない」という発言も紹介している。

自民ドタバタ さいたま市長選 市議団、埼玉県連と擁立候補めぐり意見対立

自民党県連が長沼威氏を擁立へ

3月2日、自民党県連が役員会を開き、さいたま市長選挙に県連幹事長で県議の長沼威氏の推薦を、党本部に申請すると正式に決めた。
東京新聞によると、長沼氏に決めた理由を県連副会長の野本陽一県議は「キャリアと見識を総合的に判断した」としている。

さいたま市議団は青羽健仁市議の擁立を目指していた。

東京新聞などによると、さいたま市内十区にある自民党の地域支部のうち、7つの支部が長沼氏の推薦。残り3つの支部は態度を明らかにしていない。
また、東京新聞によると2月20日に県議団と市議団が「党本部が推薦決定をした場合は従う」という趣旨の確認書を交わしており、党本部がこれを決定することになる。

自民党本部とのパイプが深いとされる中森氏も立候補の意向を示しており、仮に3者が立候補した場合、自民党系3者で票が分かれる可能性もある。

候補者一本化はどう決着? 自民の内紛再び MSN産経ニュース
選挙:さいたま市長選 自民県連は長沼氏 党本部に推薦求める /埼玉 毎日新聞
さいたま市長選 自民県連「長沼氏推薦を」 読売新聞
長沼氏擁立、要請へ さいたま市長選 自民県連、党本部に 東京新聞